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聖徳太子 本当は何がすごいのか
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やっぱり聖徳太子は実在した!
なぜ、「厩戸王」としてはいけないのか。
決定的証拠で「不在説」を粉砕!
文部科学省が2月に公表した中学校の次期学習指導要領改定案では、「聖徳太子」を「厩戸王」に変更する案が示された。しかし、数多くの批判が寄せられ、改定は見送られた。そもそもなぜこのような改定案が示されたのか? そこには史学界に「聖徳太子不在説」が根強く存在するとともに、聖徳太子の“抹殺”を図ろうとする勢力が存在するからである。
本書では、著者の専門である美術史上の決定的な事実を最大の論拠として、その他、史学・考古学などの様々な論拠とともに、「聖徳太子不在説」を論破する。 同時に、十七条憲法や冠位十二階を定め、中国との対等の外交を展開し、「和の精神」を唱え、神仏習合を図るなど、その後の日本人の基本形をつくり出したともいえる聖徳太子の意義について、易しく詳しく解説する。
○内容○ いまなぜ「聖徳太子」なのか──
◎ 教科書表記が「厩戸王」に変えられそうになった訳
◎ 歴史の真実は文字史料だけではわからない
◎ 太子の「実在」を示す“決定的な発見”
◎ 法隆寺と太子の謎を読み解けばすべてがわかる
◎ 「和を以て貴しと為す」に込められた本当の意味
◎ 「国家」とは何かを示している十七条憲法
◎ 紙幣の肖像に使われた理由、そして消えた訳
◎ 日本人にとって聖徳太子とは何か
田中英道(たなか・ひでみち)
昭和17(1942)年東京生まれ。東京大学文学部仏文科、美術史学科卒。ストラスブール大学に留学しドクトラ(博士号)取得。文学博士。東北大学名誉教授。フランス、イタリア美術史研究の第一人者として活躍する一方、日本美術の世界的価値に着目し、精力的な研究を展開している。また日本独自の文化・歴史の重要性を提唱し、日本国史学会の代表を務める。著書に『日本美術全史』(講談社)、『日本の歴史 本当は何がすごいのか』『日本の文化 本当は何がすごいのか』『世界史の中の日本 本当は何がすごいのか』『世界文化遺産から読み解く世界史』『日本の宗教 本当は何がすごいのか』『日本史5つの法則』『日本の戦争 何が真実なのか』(いずれも育鵬社)などがある。