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新 日本古代史
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歴史を書き換える試み。
古事記・日本書紀に書かれていた〝史実〟を読み解く。
古事記や日本書紀の記述を〝神話だから〟として歴史から切り離し、土器や古墳などを〝文字に書かれたものではないから〟として軽視してきた従来の日本古代史は、歴史の実像を描くことができずにいた。
本書は、そうした戦後の唯物史観からは絶対に見えてこない、歴史の実像に迫る試みである。
第一章 日本を目指す太陽信仰と日高見国
・ 神話の高天原と現実の日高見国
・ 東日本に広がった氏族連合国家が「国のはじまり」
第二章 縄文文明と「神世七代」日高見国
・ 高天原は関東にあった
・「国家」を形づくっていた日高見国
第三章 イザナギの系譜と国譲り
・ イザナミ(母系制の家系)からイザナギ(父系制の家系)へ
・ アマテラスの岩戸隠れが現実に表すもの
・ 日高見国による西日本の征圧
・「鉄」対「銅」の戦いでもあった「日高見国」対「出雲」
第四章 日高見国から大和国へ──天孫降臨
・ 天孫降臨は日高見国の統一事業の総仕上げだった
・ ニニギノミコトの天孫降臨以前にあったニギハヤヒの天孫降臨
第五章 大和政権の確立
1 崇神天皇(第十代)
2 景行天皇(第十二代)
3 仲哀天皇(第十四代)と神功皇后
4 応神天皇(第十五代)
5 仁徳天皇(第十六代)
6 雄略天皇(第二十一代)
7 武烈天皇(第二十五代)
8 継体天皇(第二十六代)
9 欽明天皇(第二十九代)
10 敏達天皇(第三十代)
11 推古天皇(第三十三代)
田中英道(たなか・ひでみち)
昭和17(1942)年東京生まれ。東京大学文学部仏文科、美術史学科卒。ストラスブール大学に留学しドクトラ(博士号)取得。文学博士。東北大学名誉教授。フランス、イタリア美術史研究の第一人者として活躍する一方、日本美術の世界的価値に着目し、精力的な研究を展開している。また日本独自の文化・歴史の重要性を提唱し、日本国史学会の代表を務める。著書に『日本美術全史』(講談社)、『日本の歴史 本当は何がすごいのか』『日本の文化 本当は何がすごいのか』『世界史の中の日本 本当は何がすごいのか』『世界文化遺産から読み解く世界史』『日本の宗教 本当は何がすごいのか』『日本史5つの法則』『日本の戦争 何が真実なのか』『聖徳太子 本当は何がすごいのか』『日本の美仏50選』『葛飾北斎 本当は何がすごいのか』『日本国史』『日本が世界で輝く時代』『ユダヤ人埴輪があった!』『左翼グローバリズムとの対決』『日本国史の源流』『京都はユダヤ人秦氏がつくった』(いずれも育鵬社)、『決定版 神武天皇の真実』(扶桑社)などがある。