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情報戦の日本史
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日本はいかにして世界有数のインテリジェンス大国となり、そして没落したのか
神武天皇東征、楠木正成の謀略、戦国大名と忍者、家康と按針、明石元二郎の対露工作、日中戦争の謀略戦、陸軍中野学校、国際情報戦の敗北――
忍者の国ニッポンの真実!
◎神武天皇を導いた八咫烏
◎孫子の伝来と情報戦への影響
◎情報戦士のルーツは楠木正成
◎忍者集団と情報戦との関係
◎鎖国政策の中での対外情報の収集
◎情報戦に影響を与えた武士道
◎日清・日露戦争における情報戦の成長
◎満州事変後の孤独と混乱
◎無謀な戦争への転落と敗北――情報戦の失敗と理由
本書は、日本における情報戦の歴史とその現代的な意義を探るものである。古代における中国大陸や朝鮮半島との外交や軍事的駆け引き、武家政権や戦国時代に忍者を活用した謀略、天下統一を巡る熾烈な情報戦、幕末維新期の海外密使による諜報活動、さらに明治以降の大戦における情報戦――。これらは単なる過去の物語ではなく、現代社会における情報活用や意思決定、リスク管理の在り方に多くの示唆を与える重要な事例である。本書では、そうした歴史に埋もれた知恵や教訓を掘り起こす。(はじめにより)
(本書の内容)
第1章 情報戦の黎明――倭国時代〜戦国時代
第2章 情報戦の胎動――戦国時代〜江戸時代
第3章 帝国の挑戦――日清・日露戦争における情報戦の成長
第4章 戦間期の変革――日露戦争後から満州事変まで
第5章 満州事変後の孤独と混乱――満州事変から日中戦争まで
第6章 大東亜戦争の軌跡と情報戦の試練――日中戦争から太平洋戦争勃発まで
第7章 国際情報戦の渦――諸外国の戦略と日本の対応
第8章 無謀な戦争への転落と敗北――情報戦の失敗とその理由
第9章 現代日本の情報戦への教訓――歴史から学ぶ未来への道筋
上田篤盛(うえだ・あつもり)
元防衛省情報分析官。株式会社ラック「ナショナルセキュリティ研究所」客員研究員、(一社)日本カウンターインテリジェンス協会顧問。1960年生まれ。防衛大学校(国際関係論)卒業後、1984年に陸上自衛隊に入隊。幹部レンジャー課程を修了後、情報業務に従事。1993年から96年にかけて在バングラデシュ日本国大使館に警備官として勤務し、危機管理、邦人安全対策などを担当。帰国後、防衛省情報分析官および陸上自衛隊情報教官として勤務。2015年に定年退官。現在はインテリジェンス、防諜、サイバーセキュリティーに関する啓発活動を行っている。隔月誌『GLOBAL VISION』にて「ビジネスリーダーとインテリジェンス」を連載中。これまで内閣官房、防衛省、国土交通省、財務省、厚生労働省などの官公庁、自治体、企業において多数講演を行う。著書に『武器になる情報分析力』『戦略的インテリジェンス入門』(以上並木書房)、『未来予測入門』(講談社現代新書)、『カウンターインテリジェンス―防諜論』(稲村悠氏との共著、育鵬社)など多数。